公開技術の詳細

整理番号 st015
テーマ名 透明な圧縮木材の製造技術
研究担当者
及び連絡先
北澤君義:信州大学 工学部 環境機能工学科 教授
連絡先:南澤俊孝助教授 信州大学 地域共同研究センター
   E-mail:minamisawa@crc.sinshu-u.ac.jp
研究の概要 木材を気乾状態のまま圧縮すると金属(ジュラルミン級)並に強化された高品位圧縮木材が得られる。特に、板厚1.2mmの杉または檜の気乾板材を比重1.36で板厚0.36〜0.39mmまで圧縮し、そのまま100℃〜200℃に加熱処理すると透明性の高い圧縮木材が得られる。
開発の目的 プラスチックや軽金属の代わりに使用可能な高品位エコマテリアルとして開発した。針葉樹だけでなく、間伐材や松喰い虫被害材の有効利用も図れる。
構成する
技術要素
・気乾状態のままで木材を圧縮する技術
・圧縮後の形状固定及び取り出し技術
・板厚1.2mmの板材を圧縮して透明な圧縮木材を得る技術
関連特許:特開 2001-129805(特許 3397306)
       特開 2006-123297(2006.05.18.)
研究の背景
及び動向
日本の森林資源の半分は人工林であり、しかもその殆どがスギやヒノキ、カラマツなどの軟質材である。この軟質材を圧縮強化することにより硬質化・高強度化するとジュラルミン級の金属に匹敵する高強度の用材が得られる。なお、この場合、松喰い虫被害材でも圧縮により孔が潰れるので、これら廃材の有効利用が図れる。
一方、極めて薄い純鉄が透明になることはかなり昔から知られていたが、スギやヒノキの薄板を圧縮し、さらに180℃で90分加熱処理すると透明な圧縮木材が得られ、ガラスの代替材や透明プラスチック材の代替として展開が可能となる。
適用可能な
用途
1.内装建材(特にシックハウスレス)、家具、工芸品など高級素材としての応用
2.通信光学機器(携帯電話、デジタルカメラ)などの筐体
3.従来のガラス、プラスチックに代わる新たな応用
市場での
優位性
1.透明性による高級感
2.ガラスよりかなり軽量
3.松喰い虫被害材や間伐材、廃材、端材の有効利用
4.シックハウスレスのプラスチック代替材としての利用
実用化への
課題
・量産化技術の開発
・比重の上限(1.45)や加熱処理時間の上限の克服及び最適化

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